こんにちは、ぷららです。
ダーツを初めてやるけど、全く投げ方がわからない…
ダーツを上手くなりたいのに、全然思ったところに投げられない…
この記事ではそんなお悩みを持つダーツ初心者に向けて、どうやって投げれば思ったところに投げられるのかを握り方から投げた後まで順番に紹介しています。この記事を読めば投げ方の基本はすべてわかります。さらに各パートで解説動画も貼っているので、イメージも楽々できます。
投げ方でわからないポイントが明確な方は、気になる部分だけ読んでみてください。
グリップ(握り方)
まずはダーツの握り方から紹介します。ダーツには何本の指で握るかによってそれぞれ、2フィンガー、3フィンガー、4フィンガーといいます。指の数が多いほど構えるときに安定しますが、指の数が多いと離すときに引っかかってしまう可能性が上がります。初心者の方におすすめなのは3フィンガーです。構えた時の安定性と離すときの引っかかりにくさのバランスがよく、一般的には一番投げやすいとされています。ダーツに慣れるまでは、まず3フィンガーで投げてみるのが良いかと思います。
何本の指で握るかを決めたら、次は握り方を決めます。ダーツには同じ指の本数でも、人によって全然握り方が違います。自分に合った握り方を探す際のポイントは、3点あります。
①握ったときに違和感がないか
②ダーツの重心を持てているか
③指に力が入りすぎていないか
この3点ができていれば基本的にどんな持ち方でも大丈夫です。もっと具体例的なアドバイスが欲しいという方は、ペンやお箸を持つときの持ち方を試してみてください。握り慣れた持ち方なのでしっくりくるかと思います。慣れていったら少しずつアレンジするのがよいかと思います。
動画で持ち方を確認したい方には、以下の動画がおすすめです。
指の数や握り方のポイントが見やすく解説されています。特に6分から重心の見つけ方など、初心者が悩みがちなポイントの解説ありますのでぜひご覧ください。
スタンス(立ち方)
次は立ち方です。立ち方は前足の置き方によって大きく3種類あります。ダーツボードに対して平行に足を置くクローズドスタンス、斜めに足を置くスタンダードスタンス、ダーツボードに正対するオープンスタンスの3種類です。立ち方も正解はないので、自分にとってしっくりくる立ち方で問題ありません。ただ3種類の立ち方にはそれぞれメリットとデメリットがあるので解説します。
クローズドスタンス
クローズドスタンスの魅力は再現性の高さと前重心のかけやすさです。
ダーツは毎回同じフォームで投げるのが理想ですが、そのためには立ち方が毎回同じである必要があります。クローズドスタンスではスローライン(足元の線)と平行になるように合わせて立つので、スローラインを見て足を合わせればいつも同じ位置で投げられます。
またクローズドスタンスでは前足に体重を乗せやすいです。ダーツでは投げるときにほぼ全体重を前足に載せますが、他の立ち方よりも重心が安定するので前に体重をかけやすくフォームの安定につながります。
一方でデメリットは腰への負担です。ダーツを投げるとき顔や上半身はダーツボードの方に向きます。しかしクローズドスタンスでは足がダーツボードと平行なので腰をひねって上半身だけダーツボードの方を向かせる必要があります。そのため腰への負担が他のスタンスよりも大きいというデメリットがあります。
スタンダードスタンス
スタンダードスタンスの魅力は重心の安定感です。ダーツ以外のものを投げる時をイメージしてください。最初は足を平行に出しても、体が正面を向こうとするのに合わせて足も前を向きますよね。同じようにダーツでも足を斜めに置いたほうが投げやすいです。スタンダードスタンスは日本で最もポピュラーな立ち方なので、迷ったらまずはこの立ち方がおすすめです。
スタンダードスタンスのデメリットは再現性の低さです。前足の角度や後ろ足の置く場所が明確に決まっていないので、慣れるまでは毎回バラバラな足の配置になってしまいます。そのためフォームも投げるたびに少しずつ変わってしまいやすいです。対策として初心者は自分の前足の角度をしっかりと目で見て確認してください。前足の角度を毎回安定させることができれば、毎回同じフォームで投げられると思います。
オープンスタンス
オープンスタンスの魅力はダーツボードを見やすいという点です。顔が正面を向くのでダーツボードとの距離感を一番つかみやすいです。ダーツはボードをよく見て、狙った場所から目を離さずに投げるのがよいとされています。オープンスタンスであれば、そのダーツの基本である見る動作が簡単に行えます。
一方でデメリットは重心が安定しないことと、ボードとの距離が遠くなってしまうことです。オープンスタンスでは前足が縦方向を向いているため、左右に重心がぐらつきやすくなります。ぐらつきを防ぐためには下半身の筋力が必要です。また前重心になることが難しいため、ダーツボードまでの距離が遠くなってしまいます。この2つのデメリットからオープンスタンスは扱いが難しいため、初心者にはあまりおすすめしません。
立ち方に関するおすすめの動画はこちらです。
プロのプレイヤー2人が立ち方について、初心者向けに解説をしています。この記事で紹介した基本から、もう少しレベルを上げた左右の移動なども解説があります。プロの考え方がすごく参考になります。
セットアップ(構え方)
立ち方が決まったら次は構え方です。構え方では目線、肘、手首の3点が重要になります。それぞれで意識するポイントを解説します。
目線
目線はダーツボードの中心(BULL)に合わせます。一度目線を合わせたら、3本のダーツを投げ終わるまでずっと動かさないのがポイントです。目線を動かさないことによって、体全体が安定し、毎回同じフォームで投げることができます。
肘
目線の次はダーツを構えた時の肘の高さを一定にします。肘は高くても低くてもかまいませんが、常に一定の高さで構えることがポイントです。一般的には直線的な軌道でダーツを投げる人は高い位置で構え、山なりでダーツを投げる人は低い位置で構えることが多いです。まずは力を抜いて構えやすい高さで構えてみてください。
手首
手首は構えた時から手前に少し引いておくのがおすすめです。初心者は手首が毎回違う動きをしてしまうために、ダーツが狙った場所にいかないということがよくあります。この対処法は最初から手首を手前に引いて固定しておくことです。世界中のプロも手首を固定させて投げるプレイヤーが多いので、初心者から上級者まで使えるテクニックです。
構え方に関するおすすめの動画はこちらです。
こちらではさらに詳しく、目の使い方や肩の位置についても紹介されています。プロの構え方の決め方を細かく解説しているので、参考になる点が多いです。
テイクバック(引き方)
しっかりと構えを作ったら次は腕を手前に引いてきます。テイクバックのコツは、肘を動かさないようにすること、引いた時の手の位置を固定すること、力を抜くことの3つです。それぞれ解説していきます。
肘を動かさない
ダーツを手前に引いてくるときは、肘を支点にします。肩を使ってダーツを振りかぶると、スピードは出るものの毎回フォームがぶれてしまうので、なかなか狙った場所にはいきません。肘の場所を変えないように意識して手前側に腕を引いてきてください。そうすればフォームが安定して、狙ったところにダーツが飛びやすくなります。
引いた時の手の位置を固定する
肘を支点に腕を引いて一番手前側まで来たとき。このときの手の位置を毎回同じにできるように意識します。例えば肩にダーツの矢が掠るくらい、右の眼で小指の爪が見えるくらい、など自分なりの位置を覚えて、いつでも再現できるようにするとフォームが安定します。
力を抜く
ここまでフォームについて書きましたが、実際にダーツを投げるときに一番大事なのは力を入れすぎないことです。フォームを意識しすぎるとどうしても腕に力が入ってしまいがちです。腕を引くときに力が入るとフォームにぶれが生まれてしまい、投げたダーツの矢が左右にぶれてしまいます。
腕の引き方についてのおすすめ動画はこちらです。
どうやったら自分に合った腕の引き方がわかるのか、という内容の動画です。具体的にどんなふうに腕を引いたらいいのかわからない、イメージができないという方はぜひご覧ください。
リリース(離し方)
次は腕を前に押し出して、ダーツを離すまでのポイントです。この離す動作でダーツがどこに飛んでいくのかが決まるので、最も大事なポイントです。離し方をマスターすれば一気にダーツが狙った場所に飛ぶようになるかもしれません。この離し方のポイントは、引いてきた時と全く同じ軌道で腕を押し出すこと、すべての指を同時に離すこと、力を抜くことの3つです。
引いてきた時と同じ軌道で腕を押し出す
ダーツを投げるのは、腕を引く、元の位置に戻す、離すという動作です。ダーツを引いた時と全く同じ軌道で前に押し出せば手は元の位置に戻るので、構えた時に意識した通りの投げ方ができます。この引いた時と同じ軌道というのを意識すると、ダーツの飛ぶ方向が左右にぶれることが少なくなります。
すべての指を同時に離す
手が最初に構えた位置に戻るくらいの場所でダーツを離しますが、このときに意識するのは全部の指を同時にダーツから離すということです。1本の指が最後まで残っていると、引っかかってダーツが左右にぶれます。例えば右投げで人差し指が残ってしまうと左側に、親指が残ってしまうと右側にという具合です。なので初めのうちは投げる瞬間に、手をパーの形に開くように意識することをおすすめします。
力を抜く
腕の引き方の部分でも出てきましたが、重要なのでもう一度。腕を前に出すときも力が入りすぎると、腕の軌道が左右にぶれてしまったり、離す位置が安定せずに上下にぶれてしまうということがあります。そのためフォームを意識することは重要ですが、あまり力が入りすぎないようにしてください。
ダーツの離し方のおすすめ動画はこちらです。
指がダーツに引っかからないようにするための練習方法が紹介されています。ダーツの離し方は誰しもが悩むポイントです。引っかかりを感じたらぜひご覧ください。
フォロースルー(投げた後)
最後にダーツを投げた後の腕の動かし方です。ダーツを投げるときは、離した直後の腕の振り方も重要です。ダーツを放した瞬間に腕の動きを止めてしまったり、左右に振ってしまうと、ダーツの矢の飛び方に悪い影響が出てしまいます。投げ終わりの形までしっかり意識していいフォームを作ってください。投げた後の腕の振りで重要なのは、基本的に1つだけです。それは投げ終わりに腕が狙った場所を向いているかです。
ダーツを放した後、肩から指先までが一直線に狙った場所に向いている状態が理想です。このようなきれいな形のフォロースルーを意識することで、腕の振りがスムーズになり力を抜いて投げることやフォームを安定させることができるようになります。
フォロースルーに関するおすすめの動画はこちらです。
この動画ではプロプレイヤーがフォロースルーの考え方を説明したうえで、自身のフォームを解説しています。フォームを見るだけでも参考になるので、よければご覧ください。
さいごに
ここまでダーツの握り方から投げ終わりまでを6つに分けて解説しました。全部を一気にやるのは難しいので、ひとつずつ試してみください。初心者はひとつでもできるようになると急にうまくなれるので、さらにダーツを楽しめるようになると思います。そしてひとつできるようになったら、またこのページで次の動作を練習してみてください。この記事がみなさんのダーツライフにとって良いものになれば、嬉しく思います。