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ダーツのチップが折れた時の取り方|リムーバーの選び方まで

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導入

こんにちは、ぷららです。

ダーツを抜いたら、こうなっていませんか。

「チップの先だけ手に残って、ネジがバレルの中に残った
「指でつまめない。爪も入らない」
「今日はこれで投げられないの?」

これ、ダーツを続けていれば必ず一度は起きます。バレルは1万円以上するものも多いので、無理に何かを突っ込んで壊すのがいちばん怖いところです。

調べてみると、対処自体はシンプルでした。ただし道具選びで引っかかる落とし穴がありました。「リムーバー」という名前の商品には用途がまったく違う2種類があるんです。ここを知らずに買うと、手元に届いても解決しません。

この記事では、取り方の手順・道具がないときの代用とそのリスク・買い間違えない選び方まで整理します。

【結論】折れたチップを取る手順

  1. リムーバーの先端をネジの断面に「垂直」に押し当てる
  2. 押し込む力を保ったまま、反時計回り(緩める向き)にゆっくり回す
  3. 緩んだ感触が出たら引き抜く

ポイントは「回す」より先に「押し当てる」ことです。押し付けが弱いと先端が空回りして、ネジの断面を削るだけになります。

そして買う前に確認してほしいことが1つ。「バレルから取り出す道具」と「ボードから押し出す道具」は別物です。詳しくは後述しますが、ここを間違えると届いても使えません。

そもそも、なぜバレルの中で折れるのか

チップはダーツのパーツの中でいちばん負荷がかかる消耗品です。ボードに刺さるたびに先端が潰れ、根元のネジには曲げの力がかかり続けます。

折れる引き金として挙げられているのは、おおむね次のあたりです。

  • 後から投げたダーツが当たる(グルーピングしているときほど起きる)
  • ボードのスパイダー(金属の仕切り)に当たって弾かれる
  • 床に落ちた衝撃
  • 樹脂の劣化・金属疲労(単純に寿命)

つまりほとんどが避けきれない事故で、フォームが悪いから折れたという話ではありません。

規格によって「折れやすさ」が違う

ここは知っておくと道具選びが早くなります。ソフトダーツのネジ規格は複数あり、ネジの太さが違います。

規格 ネジ径 位置づけ
2BA 4.0mm もっとも一般的
No.5 2.4mm 2BAより1.6mm細い
1/4(インチ) 6.35mm 2BAより2.35mm大きい
4BA 「2BAの標準ネジより細い」とされる

※ネジ径はダーツハイブの規格解説より。4BAの数値は情報源によって食い違っていたため、ここでは数値を出しません(後述の出典を参照)。

No.5は2BAより1.6mm細い。この差がそのまま折れやすさに出ます。MAXIMの解説では、No.5について「チップが細い分、バレルの中で折れることも多いため、NO.5専用のチップリムーバーも同時購入をお勧めします」と書かれています。

つまりNo.5を使っている人は、リムーバーが「あると便利」ではなく「前提の道具」という扱いです。ここ、初心者向けの説明ではあまり強調されていない気がします。

折れたチップの取り方【リムーバーを使う手順】

手順1: 先端を「垂直」に押し当てる

バレルのネジ穴をのぞくと、折れたネジの断面が見えます。ここにリムーバーの先端をまっすぐ当てます。

斜めに入れないでください。斜めのまま回すと、力がバレル側のネジ山に逃げます。バレルのネジ山が潰れると、以降どのチップも入らなくなり、修理も難しくなります。

手順2: 押し込みながら反時計回りに回す

押し付ける力を保ったまま、反時計回り(ネジを緩める向き)にゆっくり回します。「押す」と「回す」を同時にやるのがコツです。

力任せに速く回す必要はありません。回しはじめに「食いついた」感触が出るかどうかが分かれ目です。

手順3: 緩んだら引き抜く

抵抗が軽くなったら、そのまま回して抜きます。ここまで来れば数秒です。

「チップが折れた」と「シャフトが折れた」は同じ作業

検索していると、チップ折れの話とシャフト折れの話が混ざって出てきて混乱します。実はどちらも「バレルのネジ穴にネジが残った」という同じ状態です。

違うのはバレルのどちら側かだけです。

  • チップ……バレルの前側(ボードに刺さる方)にねじ込む
  • シャフト……バレルの後ろ側(フライトが付く方)にねじ込む

折れて残るのはどちらもネジ部分なので、取り出す動作は同じです。だから商品名が「シャフトリムーバー」でも「チップリムーバー」でも、やることは変わりません。

この点は、先ほど触れた「公表文がシャフト表記の製品が多い」問題ともつながります。構造上は同じネジ穴を扱う道具なので、実際には両方に使われています。ただメーカーが明記していない以上、この記事では「チップにも対応」と断定はしません。気になる場合は購入前にショップに確認するのが確実です。

回らないとき、無理に続けない

ネジがバレルの奥まで入り込んでしまうと、リムーバーの先端が届かずどうしても回らないことがあります。競合の解説でも「リムーバーを使っても取れない場合」として扱われている状況です。

このときに力を上げるのは危険です。失うのは数百円のチップではなく、1万円超のバレルのほう。ダーツショップに持ち込めば工具で対応してもらえることが多いので、素直に相談するほうが安いです。

リムーバーがない時の代用品と、そのリスク

「今すぐ投げたい」ときの手段として、いくつか代用が紹介されています。ただし、どれもリスクとセットです。そこを書かずに「簡単に取れます」で終わっている記事が多いので、正直に並べます。

画鋲(がびょう)

針を折れたネジに刺し、回して取り出す方法です。中央よりややずらして刺すと回しやすいとされています。

リスク: 針が滑ればバレル内部のネジ山に当たります。金属で金属をこじる形になるので、失敗の代償が大きい方法です。

ライターで炙って溶着させる

手元に残ったチップの先をライターで炙って溶かし、バレル内のネジに押し当てて溶着させ、冷えて固まってから回して抜く方法です。目安として「線香花火のように溶けた部分が球状になればOK」と説明されています。

リスク: 溶けた樹脂がネジ山に残ると、それを取り除く作業が増えます。加えて火を使うので、店舗では当然できません。

ラジオペンチ

ネジ頭が少し出ているときだけ有効です。奥に入り込んでいる場合はそもそも掴めません。掴めたとしても、金属の歯がバレルの縁に当たると傷が残ります。

正直なところ、代用品はどれも「その場しのぎ」です。数百円〜1,000円程度の専用工具で解決する話なので、1本でも持っておくほうが安心だと思います。

⚠️「リムーバー」には用途が2種類ある(買い間違い注意)

ここが本題です。同じ「リムーバー」という名前で、解決する問題が違う商品が売られています。

タイプ 解決する問題 使い方
A. バレル用
(シャフト/チップリムーバー)
バレルの中にネジが残った 押し当てて反時計回りに回して取り出す
B. ボード用
(ティップリムーバー)
ボードの穴に折れたチップが詰まった 奥へ押し込んで落とす

Bの商品説明を引用します。TRiNiDADのティップリムーバーは、公式の商品説明でこう書かれています。

ダーツマシンのボードにチップが刺さって折れてしまった際、奥に入り込みラジオペンチなどでも取れなくなってしまったティップを奥へと落とします
※ティップを奥に押し込むように使用します。

取り出す道具ではなく、押し込む道具です。バレルに残ったネジをこれで押し込んでも、当然ながら解決しません(むしろ奥に入って悪化します)。

逆に、ボードの穴に詰まったチップにバレル用リムーバーを当てても回せません。症状で選ぶ道具が変わります。

ちなみにBのようなボード側の詰まりは、「特定の場所だけ弾かれる」現象の原因にもなります。刺さらない症状で悩んでいる場合はダーツが刺さらない・弾かれる原因と対策も合わせて確認してみてください。

なお店舗のボードを触る場合は、TRiNiDADの商品説明にも「お店で使用する際は、必ずお店スタッフの了承を得てから使用してください」と書かれています。勝手に作業しないほうが無難です。

リムーバーの選び方(公表仕様の比較)

各メーカーが公表している内容だけを並べます。公表されていない項目は「明記なし」と書きます(推測で埋めません)。

製品 タイプ 価格 対応規格 公表されている特徴
COSMO DARTS Extractor PLUS Tool A・バレル用 990円 明記なし 折れたシャフトを取り除くリムーバーと、チップを締めるプラスツールを一体化
TRiNiDAD Shaft Remover Carabiner A・バレル用 700円 明記なし カラビナ一体型で着脱が簡単。50mm×26mm×10mm
D.craft スクリューチップリムーバー A・バレル用 1,080円 2BA 世界初の4枚刃。キャップ交換で色を変えられる
TRiNiDAD CONDOR ティップリムーバー B・ボード用 2,017円 ボードに詰まったチップを奥へ押し込んで落とす

表を作って気づいたことを正直に書きます。

1. 対応規格を公表していない製品がある。上の2製品は、メーカー・販売ページのどちらにも2BA/No.5の対応が明記されていませんでした。「No.5でも使える」と断言している記事もありますが、公表仕様として確認できたのはD.craftの2BAだけです。

2. 説明が「シャフト」表記のものが多い。上の2製品はいずれも公表文が「折れたシャフトを取り除く」で、チップにも使えるかは明記されていません。構造上は同じネジ穴を扱う道具ですが、公式が書いていないことを「書いてある」ことにはできないので、そのまま伝えます。

3. No.5を使っている人は、No.5対応を明示した製品を選ぶのが安全。前述のMAXIMの解説では「NO.5専用のチップリムーバー」としてDMCのスーパースリムリムーバーが挙げられています。細いネジに対しては、対応が明記された道具のほうが確実です。

迷ったときの選び方

  • とりあえず1本持っておくなら、カラビナ型(700円)。ダーツケースに付けたままにできるので、店で折れても対応できます
  • チップの締め付けも一緒に解決したいなら、プラスツール一体型(990円)
  • 2BAで確実に対応を確認したいなら、規格が明記されたD.craft(1,080円)
  • No.5を使っているなら、No.5対応を明示した製品を探す
  • ボードの穴が詰まっているなら、Bタイプ。Aタイプでは解決しません

また折れないための予防

折れる原因の多くは事故なので、ゼロにはできません。それでも減らせる部分はあります。

  • 曲がったチップを使い続けない。曲がった状態は根元に負荷が偏るので、折れる前に交換するほうが安い
  • 締めすぎない。強く締め込むと、折れたときにネジが抜けにくくなります
  • 折れにくさを謳ったチップを選ぶ。素材や形状で曲がりにくさ・折れにくさを両立させたモデルがあります
  • 予備を持ち歩く。チップは数百円で数十本入りです。折れた日にゲームを諦めないためのいちばん確実な対策

チップそのものの選び方(規格・長さ・素材)は、それだけで1本の記事になる範囲なので別途まとめます。ネジ規格とパーツの組み合わせについてはダーツカスタム完全ガイドも参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

Q. リムーバーは何を回せば取れますか?

A. 反時計回り(ネジを緩める向き)です。先端を断面に垂直に押し当て、押し込む力を保ったまま回します。押し付けが弱いと空回りします。

Q. リムーバーがなくても取れますか?

A. 画鋲やライターで代用する方法が紹介されていますが、バレルのネジ山を傷めたり、樹脂が残ったりするリスクがあります。数百円〜1,000円程度の専用工具で済む作業なので、常用はおすすめしません。

Q. リムーバーを使っても取れません。

A. ネジが奥まで入り込むと、先端が届かず回せないことがあります。力を上げるとバレル側のネジ山を壊します。ダーツショップに相談してください。

Q. どのリムーバーでも2BAとNo.5の両方に使えますか?

A. 製品によります。そして対応規格を公表していない製品もあります。公表仕様として2BA対応を確認できたのはD.craftのスクリューチップリムーバーでした。No.5は2BAよりネジが細い(4.0mm対2.4mm)ため、No.5を使っているなら対応が明記された製品を選ぶのが安全です。

Q. ボードに折れたチップが詰まりました。同じリムーバーで取れますか?

A. 取れません。用途が別です。バレル用は「回して取り出す」、ボード用は「奥へ押し込んで落とす」道具です。店舗のボードを触る場合は、スタッフの了承を得てからにしてください。

まとめ

  • 取り方は「垂直に押し当てる → 押しながら反時計回り → 引き抜く」の3手順
  • 「回す」より先に「押し当てる」。押し付けが弱いと空回りして断面を削るだけ
  • 回らないときに力を上げない。失うのはチップではなく1万円超のバレル
  • 代用品(画鋲・ライター・ラジオペンチ)はその場しのぎ。リスクとセット
  • 「リムーバー」は用途が2種類。バレル用=回して取り出す/ボード用=押し込んで落とす。症状で選ぶ道具が変わる
  • No.5は2BAより1.6mm細く折れやすい。リムーバーは「あると便利」ではなく前提の道具
  • 対応規格を公表していない製品もある。No.5なら対応が明記されたものを選ぶ

折れた瞬間は焦りますが、道具が1つあれば数秒で終わる作業です。ケースに1本入れておくだけで、その日のゲームを諦めなくて済みます。

参考・出典

※本記事のネジ径・製品仕様は上記の各社公表情報より作成しています。当サイトで実測したものではありません。4BAのネジ径は情報源によって記載が食い違っていたため、数値を掲載していません。

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