導入
こんにちは、ぷららです。
チップって、地味なのに悩みませんか。
「2BAとNo.5、何が違うの? どっちを買えばいい?」
「ショート・ミディアム・ロングって、何が変わるの?」
「すぐ曲がる。折れる。これ普通?」
チップは数百円のパーツですが、規格を間違えるとバレルに入りません。そこだけは最初に押さえる必要があります。
で、調べていて引っかかったことがあります。2BAとNo.5のネジの太さが、情報源によって数値が違うんです。同じショップの記事同士でも食い違っていました。正直これは分かりにくいので、この記事ではどの数値が何を指しているのかを切り分けます。
そのうえで、規格・長さ・折れにくさの3点で決められるように整理します。
【結論】チップ選びの優先順位
- 規格を合わせる(最優先)……2BA / No.5 / 4BA。合わないとバレルに入らない
- 長さは「通常」から……24mm前後が標準。ショート・ロングは後で試す
- 本数で買う……チップは消耗品。30〜50本入りが基本
迷ったら「2BA・通常の長さ・30本以上入り」。2BAはもっとも一般的な規格で、選択肢がいちばん多いです。
まず規格を合わせる(ここを間違えると入らない)
チップはバレルにねじ込むパーツなので、ネジの規格が合っていないと物理的に付きません。ソフトダーツで使われるのは主に次の3つです。
| 規格 | 位置づけ | 選択肢の多さ |
|---|---|---|
| 2BA | もっとも一般的。初心者から上級者まで | ◎ 長さ・色・メーカーが豊富 |
| No.5 | 2BAより細い。前重心のバレル設計向け | △ 少ない |
| 4BA | 2BAの標準ネジより細いとされる。逆ネジの表記もある | △ 少ない |
自分のバレルがどの規格かは、バレルの商品ページやスペック表に必ず書いてあります。「2BA」「No.5」と明記されているので、そこを見れば済みます。手元にチップがあるなら、それと同じ規格を買うのが確実です。
★ネジ径の数値が情報源によって違う(整理します)
ここが調べていていちばん混乱したところです。「2BAは何mm」という数値が、出典によって違います。
| 出典 | 2BA | No.5 | 差 | 何の寸法として書かれているか |
|---|---|---|---|---|
| ダーツハイブ | 4.0mm | 2.4mm | 1.6mm | ネジ径 |
| MAXIM(2020年の記事) | 約4.0mm | 約2.4mm | 1.6mm | ネジ幅 |
| MAXIM(2016年の記事) | 5.8mm | 4.5mm | 1.3mm | バレルエンド |
数字だけ見ると矛盾しているように見えますが、書かれている対象が違います。
- 4.0mm / 2.4mm……ネジそのものの太さ
- 5.8mm / 4.5mm……バレルの端(チップが入る部分)の外径
つまり「2BAは4.0mm」と「2BAは5.8mm」はどちらも間違いではなく、測っている場所が別ということです。ネジ径で比べても外径で比べてもNo.5のほうが細いという結論は変わりません。
なお4BAのネジ径は情報源によって記載が食い違っていたため、この記事では数値を出しません。公表値がはっきりしないものを「〇mm」と書くわけにはいかないので、そのまま正直に書いておきます。
2BAとNo.5、どっちを選ぶか
結論から言うと、特別な理由がなければ2BAです。理由は選択肢の多さと、次に説明する耐久性です。
No.5のメリット:バレルを細く作れる
No.5はネジが細いので、バレルの先端を細く設計できます。MAXIMの解説では、この点について次のように説明されています。
- チップが細いためバレルの先端部分を細く設計することが可能
- グルーピングの際に入り込みやすい
- 大抵のNo.5バレルが前重心(フロント重心)になる傾向
要するにNo.5は「チップの都合」ではなく「バレルの設計都合」で選ばれる規格です。だから「No.5のチップが良いから選ぶ」ではなく、使いたいバレルがNo.5だったから使うという順番になります。
No.5のデメリット:折れやすい
細いぶん、弱点はそのまま出ます。MAXIMの解説では、No.5について「2BAのチップに比べ耐久力が低下する」「チップの破損が多い傾向」と書かれています。
さらに別の記事では、こう踏み込んでいます。
チップが細い分、バレルの中で折れることも多いため、NO.5専用のチップリムーバーも同時購入をお勧めします
リムーバーが「あると便利」ではなく「一緒に買っておくもの」扱いです。これ、No.5を検討している人には結構大事な情報だと思います。
折れてバレルの中にネジが残ったときの取り方はダーツのチップが折れた時の取り方でまとめています。No.5を使うなら先に読んでおくほうが安心です。
まとめると
| 2BA | No.5 | |
|---|---|---|
| 選択肢 | 多い | 少ない |
| 耐久性 | 相対的に高い | 低下するとされる |
| バレル設計 | 標準 | 先端を細くできる・前重心になりやすい |
| リムーバー | あると安心 | ほぼ前提 |
長さは「通常」から始める
チップの長さはショート / 通常 / ロングに分かれます。エスダーツの初心者ガイドでは、長さ24mm前後の通常サイズから選ぶのがベターとされています。
長さで変わるのは、ざっくり言えばダーツ全体の長さと重心の位置です。ただ、ここを最初から詰める必要はありません。チップの長さは数百円で試せる部分なので、通常サイズで投げてみて、物足りなさを感じたら変えるほうが早いです。
順番としては、バレル・シャフト・フライトを決めたあとの微調整に使う要素だと考えておくとちょうどいいと思います。パーツ全体の組み合わせはダーツカスタム完全ガイドを参考にしてください。
素材と「折れにくさ」の考え方
ソフトダーツのチップは主にプラスチックです。同じように見えても強度はモデルによって違います。
ただ、ここで正直に書いておきたいことがあります。「どのチップがいちばん折れにくいか」は、公表仕様からは判断できません。各メーカーが強度の数値を出していないので、比較する土台がないんです。
当サイトは実測をしていないので、「このチップは折れにくいです」と断言はしません。できるのは、次のような考え方の提示までです。
- 曲がったまま使わない。曲がった状態は根元に負荷が偏るので、折れる前に替えたほうが安い
- 締めすぎない。強く締め込むと、折れたときにネジが抜けにくくなる
- 本数で持つ。30〜50本入りで数百円です。1本の耐久性を突き詰めるより、交換前提のほうが現実的
チップが曲がるとそもそも刺さらなくなります。刺さらない症状で悩んでいる場合はダーツが刺さらない・弾かれる原因と対策も確認してみてください。
交換のタイミング
「いつ替えるか」は明確な基準が公表されていないので、症状で判断することになります。次のどれかが出たら替えどきです。
- 先端が曲がっている……刺さらない・弾かれる直接の原因。最優先
- 先端が潰れて丸い
- 3本のうち1本だけ刺さり方が違う……その1本のチップを疑う
- ネジ側にガタつきがある……折れる前兆。バレルに残ると面倒なので早めに
頻度は投げる量とボードの状態で変わるので、「何ヶ月で交換」という言い方はできません。ケースに予備を入れておいて、気づいたら替えるくらいの運用が現実的だと思います。
ハードダーツでも投げたい場合(コンバージョンポイント)
もう1つ、チップ選びで知っておくと便利なものがあります。ソフトダーツのバレルを、ハードダーツ(ボードに金属の針を刺すタイプ)で使うためのパーツです。
呼び方が複数あって紛らわしいのですが、おおむね次の整理になります。
| 名称 | 用途 |
|---|---|
| ソフトチップ(ティップ/リップポイント) | ソフトダーツ用。樹脂製 |
| コンバージョンポイント | ソフト用バレルに付けてハードで投げるための金属ポイント |
| スティールポイント | ハード用バレル向けの金属ポイント(交換用) |
2BAのバレルを持っていれば、コンバージョンポイントに替えるだけでハードダーツに使えます。バレルを2本買う必要はありません。ソフトとハードの違い自体はソフトダーツとハードダーツの違いで解説しています。
2BA対応が明記されているものだと、次のあたりです。
- CONDOR HARD POINT コンバージョン 2BA……1,580円
- CONDOR HARD POINT LONG コンバージョン 2BA……1,580円
樹脂のチップより高い(1本あたり数百円)ですが、金属なので折れて消える消耗品ではありません。用途が違うので、ソフト用チップの代わりにはなりません。
規格別・チップの選択肢
参考として、規格が明記されている製品を挙げます。価格は変動するので、最新は各ページで確認してください。
2BA(迷ったらここ)
- CONDOR TIP ミディアム 2BA(40本入り)……600円
- CONDOR TIP ULTIMATE 2BA(40本入り)……660円
- L-style プレミアムリップポイント 2BA(30本入り)……660円
いずれも1本あたり15〜22円程度です。消耗品なので、この価格帯で本数の多いものを選べば十分だと思います。
No.5
No.5は選択肢自体が少ないのが実情です。前述のとおりリムーバーも併せて用意しておくのが安心です。
4BA
長さで選ぶ(規格は要確認)
- L-style プレミアム リップポイント ショート……660円
- リップポイント ミディアム(50本入り)……660円
- Fit Point PLUS 19mm(50本入り)……550円
※これらは商品ページに規格が明記されていないものもあります。購入前に自分のバレルの規格と合うか確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 2BAとNo.5、どっちを買えばいいですか?
A. バレルの規格に合わせます。選ぶ自由があるなら2BAです。もっとも一般的で選択肢が多く、No.5は「2BAのチップに比べ耐久力が低下する」とされています。
Q. 2BAは4.0mmと5.8mm、どっちが正しいですか?
A. どちらも間違いではありません。4.0mmはネジそのものの太さ、5.8mmはバレル端の外径として書かれています。測っている場所が違うだけで、No.5のほうが細いという関係は変わりません。
Q. チップの長さは何が違いますか?
A. ダーツ全体の長さと重心が変わります。まずは24mm前後の通常サイズから始めて、必要を感じたら変えるのが無駄が少ないです。
Q. すぐ曲がるのですが、不良品ですか?
A. チップは消耗品です。刺さるたびに負荷がかかるので、曲がるのは正常な消耗です。曲がったまま使うと刺さりにくくなり、根元に負荷が偏って折れやすくなるので、早めに交換するほうが安く済みます。
Q. 何本入りを買えばいいですか?
A. 30〜50本入りが基本です。この本数で数百円なので、1本ずつ買う理由はほとんどありません。
まとめ
- 最優先は規格。2BA / No.5 / 4BA。合わないとバレルに入らない
- 迷ったら2BA。もっとも一般的で、長さも色もメーカーも選択肢が多い
- ネジ径の数値が食い違って見えるのは、測っている場所が違うから。4.0mm=ネジ径 / 5.8mm=バレル端の外径。どちらでもNo.5のほうが細い
- No.5はバレルの設計都合で選ぶ規格。先端を細くでき前重心になりやすい一方、耐久力が下がるとされリムーバーがほぼ前提
- 長さは24mm前後の通常から。数百円で試せる微調整要素
- 折れにくさは公表仕様から比較できない。本数で持って早めに替えるのが現実的
チップは目立たないパーツですが、規格だけ合っていれば大きな失敗はしません。そこを押さえたら、あとは本数を切らさないことだけ気にしておけば十分だと思います。
参考・出典
- ダーツハイブ「ダーツの規格について」(2BA 4.0mm/No.5 2.4mm/1/4 6.35mm のネジ径)
- DARTS SHOP MAXIM「チップの種類と選び方」(2BA約4.0mm/No.5約2.4mm、No.5専用リムーバーの推奨)
- DARTS SHOP MAXIM「NO.5チップって?」(2BAバレルエンド5.8mm/No.5チップ側4.5mm、耐久力の低下)
- エスダーツ「ティップの選び方」(2BA=標準/4BA=逆ネジ、長さ24mm前後が通常)
※本記事の寸法は上記の各社公表情報より作成しています。当サイトで実測したものではありません。4BAのネジ径は情報源によって記載が食い違っていたため、数値を掲載していません。チップの強度は各社が数値を公表していないため、製品間の折れにくさの比較は行っていません。