導入
こんにちは、ぷららです。
ダーツのフォームを調べていると、必ず「肘」の話が出てきます。
「肘は固定しろと言われるけど、どういうこと?」
「投げるたびに肘の位置が変わっている気がする」
「肘を意識すると逆に動きが硬くなる」
肘はダーツのフォームで最も「支点」として重要な部位です。ここが動くと、それ以降の動きすべてがブレます。
調べてみると、複数の解説で共通して言われているのは「肘を固定し、前腕だけを動かす」ということでした。
この記事では、肘の役割と、動いてしまう原因を整理しました。
【結論】肘の要点
- 肘は支点。ここを固定して前腕だけを動かすのが基本
- テイクバックでは上腕を動かさない
- リリース後、肘は若干上に上がるのが自然
- 肘が動くと狙いの基準がなくなるので飛びが安定しない
- ただし固定を意識しすぎると力むので注意
1. 肘は「支点」である
ダーツの投げる動作は、肘を支点にした振り子にたとえられます。
BLITZERの解説では、テイクバックについて次のように説明されています(出典:BLITZER「ダーツの投げ方」)。
肘を固定し、ダーツが顔に当たらないようにしてください
そして前腕を引き寄せる際は上腕は動かさないとされています。つまり動くのは肘から先だけです。
なぜ支点が必要なのか
ダーツは毎回同じ動きを再現することで狙いが定まります。支点が動いてしまうと、同じ動きをしているつもりでも結果が変わります。
肘が上下すれば矢は上下に、左右にずれれば矢も左右にずれます。肘のわずかなブレが、ボード上では大きなズレになります。
2. 投げる動作と肘
セットアップ(構え)
構えた時点で肘の位置を決めます。ここが毎回変わると、そもそも同じ動作になりません。
BLITZERの解説では、スタンスについて「体はできるだけダーツボードに垂直になるようにひねり」手がボードに近くなるようにし、重心は「完全に前足に乗せ、前の脚だけでたてるようにバランスをとる」とされています。土台が安定していないと肘も安定しません。
テイクバック(引く)
肘を固定したまま、前腕だけを引きます。
同解説では「できるだけまっすぐに、深く、ダーツを引きつけてください」とされています。ポイントはまっすぐであることです。斜めに引くと、その分だけ飛びも斜めになります。
また「ダーツが顔に当たらないように」という注意もあります。深く引きすぎて顔に当たるようなら、引く軌道が内側に入りすぎている可能性があります。
リリース〜フォロースルー(放す・振り抜く)
ここで肘の扱いが変わります。同解説によると、フォロースルーでは肘は「若干上に上がり」、腕は「まっすぐに狙ったポイントへ向かって伸ばす」のが理想的な形とされています。
つまり肘は「最後まで完全に固定」ではありません。テイクバックまでは固定、リリース後は自然に上がる——これが自然な流れです。
ここを誤解して最後まで固定しようとすると、腕の振りが止まって飛ばなくなります。
3. 肘が動いてしまう原因
原因①:土台が不安定
体重移動や上体のブレがあると、肘だけ固定しようとしても無理があります。重心が前足に乗って安定しているかを先に確認します。
原因②:力で飛ばそうとしている
「もっと飛ばそう」とすると、肩や上腕を使ってしまいます。すると肘の位置が動きます。
BLITZERの解説では力の入れ方について「早すぎず、強すぎず、自然に滑らかに、まっすぐとダーツを押し出しましょう」とされています。力より滑らかさです。
原因③:構えの高さが合っていない
無理な高さで構えていると、肘を維持するのがつらくなります。楽に維持できる位置を探すのが先です。
原因④:疲れ
長時間投げていると、腕が疲れて肘が下がってきます。後半に点数が落ちる場合、これが原因のこともあります。
4. 「固定」を意識しすぎない
ここが難しいところです。肘を固定しようと力むと、逆にフォームが硬くなります。
固定というより「支点として置いておく」くらいの感覚のほうが、結果的に安定することがあります。力を入れて止めるのではなく、動かす必要がないから動かない、という状態が理想です。
力みが気になる場合は、脱力の考え方も参考になります。→ ダーツで力を抜くコツ
5. 肘が痛くなる場合
同じ動作を繰り返す競技なので、肘に負担が集中することがあります。
考えられる要因としては、力の入れすぎ、投げすぎ、フォームに無理があるといったものが挙げられます。
※痛みが続く場合や強い痛みがある場合は、自己判断で投げ続けず医療機関にご相談ください。この記事は技術的な観点での説明であり、症状の診断や治療方針を示すものではありません。
よくある質問(FAQ)
Q. 肘は完全に固定するの?
A. テイクバックまでは固定し、上腕を動かさず前腕だけを引きます。ただしリリース後のフォロースルーでは肘は若干上に上がるのが自然とされています。最後まで固定するわけではありません。
Q. 肘の高さはどのくらい?
A. 決まった正解はありません。楽に維持できて、毎回同じ位置に置ける高さが自分にとっての正解です。
Q. 肘を意識すると投げられなくなる
A. よくあることです。意識しすぎると力みます。まずはフォロースルーで手がまっすぐ狙った方向に向いているかを確認するほうが、結果的に肘も整いやすくなります。
Q. 肘が下がってくるのはなぜ?
A. 疲れが最も多い原因です。後半にかけて点数が落ちる場合は、腕の疲労を疑ってみてください。
Q. 肘を固定できているか確認する方法は?
A. スマートフォンで横から動画を撮ると分かりやすいです。テイクバックのときに肘の位置が動いていないかを見ます。
まとめ
- 肘は支点。テイクバックでは上腕を動かさず前腕だけを引く
- 引くときはまっすぐ、深く。顔に当たるなら軌道が内側に入りすぎ
- リリース後は肘が若干上がるのが自然。最後まで固定ではない
- 肘が動く原因は土台の不安定・力み・構えの無理・疲れ
- 固定を意識しすぎると力む。「支点として置いておく」くらいの感覚で
肘は意識すべき部位ですが、力を入れて止めるものではありません。土台を安定させて、力まずに前腕を振れれば、肘は自然と落ち着きます。
投げ方全体の流れはダーツの投げ方、持ち方はダーツのグリップでまとめています。
参考・出典
- BLITZER「ダーツの投げ方」(肘の固定・テイクバック・フォロースルー・力の入れ方・スタンス)