導入
こんにちは、ぷららです。
ダーツを始めたばかりのころ、こんな不安はありませんか。
「知らないうちにマナー違反をしていないか心配」
「常連さんに嫌な顔をされたけど、何が悪かったのか分からない」
「ルールは調べたけど、マナーは書いてある場所が少ない」
ダーツのマナーはルールブックに書かれていないものが多く、暗黙の了解として共有されています。だから初心者は知りようがなく、知らずにやってしまうことがあります。
この記事では、最低限守るべき3つから、競技規定で明確に禁止されていること、知らないと嫌われる行為まで整理しました。
【結論】まずこの3つだけ守ればいい
- 投げている人の前を横切らない
- 投げ終わるまで矢を抜きに行かない
- 人のダーツを勝手に触らない
この3つを守っていれば、まず問題は起きません。他は投げているうちに自然と分かってきます。
1. 安全に関わるマナー
投げている人の前を横切らない
最も重要なマナーです。理由は2つあります。
- 危険……ダーツは先端が尖っています。投げる瞬間に横切ると当たる可能性があります
- 集中を切る……視界に人が入ると狙いが乱れます
台の前を通る必要があるときは、相手が投げ終わって矢を抜いているタイミングを待ちます。
矢を抜くタイミングを守る
これは実は競技規定にも明記されています。日本ダーツ協会の競技規定では、次のように定められています(出典:日本ダーツ協会「競技規定」)。
最後の矢を投げ終わって、スコアキーパーが得点を記録するまで矢はボードにささっていなければならない
ソフトダーツのマシンは自動計算しますが、点数が表示される前に抜くと正しく記録されないことがあります。投げ終わってすぐ抜きに行かず、表示を確認してから抜くのが基本です。
ジャンプして抜かない
同じ競技規定には「ジャンプして抜いてはいけない」と明記されています。高い位置に刺さった矢を跳んで抜こうとすると、ボードやマシンを傷める可能性があるためです。
2. 競技規定で禁止されている投げ方
マナー以前に、規定で明確に禁止されている投げ方があります。
- ダーツのポイント(先端)を後方に向けて投げてはいけない
- アンダースローで投げてはいけない
普通に投げていれば抵触しませんが、ふざけて変わった投げ方をすると危険なので定められています。
スローラインを越えない
競技規定では、投げる位置についてスローイングライン(または仕切り板)の後端からと定められています。左右にずれるのは構いませんが、ラインより前に出てはいけません。
カジュアルなプレイで厳密に指摘されることは少ないですが、癖にすると大会で困ります。
3. 道具に関するマナー
人のダーツを勝手に触らない
マイダーツは個人の道具です。バレルだけで1万円以上することも珍しくありません。
「見せてください」と一声かければ、たいていの人は快く見せてくれます。無断で手に取るのは避けます。
借りたダーツは丁寧に扱う
ハウスダーツは店の備品です。乱暴に扱うと曲がったり傷んだりします。次に使う人のためにも、普通に扱えば十分です。
投げ終わったら台を空ける
混雑時に長時間占有しないのも配慮のひとつです。特に一人で練習しているときは、待っている人がいないか気にかけると角が立ちません。
4. ゲーム中のマナー
順番を守る
マシンが表示してくれるので、基本的には従えば問題ありません。相手が投げ終わってから台に立つのが自然な流れです。
相手が投げている間は静かにする
大声で話したり、視界に入る位置で動いたりしないようにします。自分が投げているときにされたら嫌なことをしない、と考えれば分かりやすいです。
クリケットのオーバーキル
これは知らないとやってしまう典型です。
クリケットで点差が大きく開いた状態(目安は約200点)でさらに加点し続けることを「オーバーキル」と呼びます。DARTSLIVEのマシンでは画面に「OVER KILL」と表示され、それ以降の加点が止まります。
ルール違反ではありませんが、勝負が決まっている相手を叩き続ける行為なので嫌がらせと受け取られやすく、避けるべきとされています。加点も止まるので、そもそも意味がありません。
勝ちが見えているなら、点差を広げるのではなくクローズして早く終わらせるのが本来の勝ち方です。→ クリケットのルール完全ガイド
5. 店でのマナー
ダーツバーでは1杯頼む
バーなので、飲食の注文が基本です。お酒が飲めなければソフトドリンクで構いません。
初心者だと伝えてよい
「初めてなんです」と言うのはマナー違反ではなく、むしろ言ったほうがスムーズです。操作方法や料金システムを教えてもらえます。
対戦を断ってもいい
話しかけられて対戦に誘われても、断って問題ありません。「今日は一人で練習したくて」で通じます。
6. 気にしなくていいこと
逆に、初心者が気にしすぎているけれど実は問題ないこともあります。
- 下手なこと……誰もが最初は下手です。気にする人はいません
- マイダーツを持っていないこと……ハウスダーツを借りている人は普通にいます
- 一人で来ること……ダーツバーでは一人客が多数派の場合もあります
- ルールを知らないこと……マシンが計算してくれます
- ボードから外すこと……最初は誰でも外します
マナーとして守るべきは「安全」と「他人の集中と道具を尊重すること」だけで、実力は関係ありません。
よくある質問(FAQ)
Q. 投げ終わった矢はいつ抜く?
A. 3本投げ終わって、点数が表示されてから抜きます。競技規定でも「得点を記録するまで矢はボードにささっていなければならない」とされています。
Q. 相手の後ろで見ていてもいい?
A. 視界に入らない位置なら問題ありません。ただし真後ろで動いたり音を立てたりすると気が散るので、少し離れて待つのが無難です。
Q. スローラインから足が出たらどうなる?
A. 規定ではラインの後端から投げると定められています。カジュアルなプレイで厳密に取られることは少ないですが、癖にしないほうが無難です。
Q. ダーツが人に当たったら?
A. まず謝罪し、怪我がないか確認します。ソフトダーツの先端は樹脂ですが、当たれば痛いです。前を横切らせない・投げるときに人がいないか確認する、で防げます。
Q. 写真を撮ってもいい?
A. 自分のダーツや自分のスコアなら問題ありません。他の客が写り込む場合は配慮が必要です。店によっては撮影について方針がある場合もあります。
Q. オーバーキルは絶対にダメ?
A. ルール違反ではありませんが、マナーとして嫌われます。加点も止まるので実利もありません。勝っているなら閉じて終わらせるのが本来の勝ち方です。
まとめ
- 最低限は①投げている人の前を横切らない ②投げ終わるまで矢を抜かない ③人のダーツを触らない
- 矢を抜くタイミングは競技規定にも明記されている(得点記録まで刺さっていること)
- 規定で禁止されているのは後方に向けた投げ方・アンダースロー・ジャンプして抜く
- クリケットのオーバーキル(点差約200点での加点継続)は嫌われる
- 下手なこと・マイダーツがないこと・一人で来ることは気にしなくていい
マナーの本質は「安全」と「相手への配慮」だけです。この2つを意識していれば、細かいことは投げているうちに自然と分かってきます。
始め方の全体像はダーツ初心者ガイド、ルールはダーツのルール完全ガイドにまとめています。
参考・出典
- 一般社団法人日本ダーツ協会「競技規定」(矢を抜くタイミング・禁止されている投げ方・スローイングライン)
- ダーツなび「ダーツにおけるオーバーキルとは?」(オーバーキルの点差目安とマシンの挙動)